エレキギターを始めて少しすると、だいたい気になってくるのが歪みエフェクターです。
クリーンの音だけでも練習はできますが、やっぱり
- ロックっぽい音がほしい
- 好きな曲の雰囲気に近づきたい
- そろそろエフェクターを踏んでみたい
と思って、最初の1台を探し始める人は多いと思います。
ただ、ここでかなり迷います。
BOSSで定番を探してみると、DS-1、SD-1、BD-2あたりがすぐ候補に出てきます。
でも、初心者からすると
- DS-1とSD-1って何が違うの?
- BD-2って人気だけど最初から買う価値あるの?
- オーバードライブとディストーションってどう違うの?
このへんがかなり分かりにくいですよね。
結論から言うと、この3台はどれも定番ですが、向いている人はちゃんと違います。
ざっくり整理するとこうです。
- ロックらしく分かりやすく歪ませたいならDS-1
- 自然な歪みやブースター用途まで考えるならSD-1
- 流行りのジャキっと感を出したいならBD-2
ただし、どれか1台が全員にとって正解というわけではありません。
大事なのは、自分がどんな音を出したいか、どんな環境で使うかです。
この記事では、実際に手元にある
- BOSS DS-1
- BOSS SD-1
- BOSS BD-2w(通常のBD-2のモードと別のモード2つ切り替えできるモデル)
の3台を前提に、初心者が最初の歪みエフェクターを選ぶ時にどこを見ればいいのかを、できるだけ分かりやすく整理します。
この記事の目次
初心者が最初に歪みエフェクターを買うなら何を見ればいい?
最初の歪みエフェクターを選ぶ時、初心者がやりがちなのは
「どれが一番有名か」「どれが一番歪むか」だけで決めることです。
もちろん有名な機種には理由がありますし、歪み量も大事です。
でも実際に使っていくと、それだけでは決まりません。
最初の1台で見たいのは、このあたりです。
- どれくらい歪むか
- 音が自然か、派手か
- 家の小音量でも使いやすいか
- バンドで埋もれにくいか
- ツマミ操作が分かりやすいか
- 後から見ても使い道が残るか
初心者のうちは、音の細かい違いよりも
「踏んだ時に気持ちいいか」「扱いやすいか」「よく分からないまま嫌にならないか」
の方が重要だったりします。
その意味で、DS-1・SD-1・BD-2wはそれぞれ役割が違います。
DS-1は分かりやすい激しい歪み。
SD-1はオーソドックスで自然な歪み。
BD-2wは幅が広くて使いやすい歪み。
この違いが分かるだけでも、最初の1台はかなり選びやすくなります。
先に結論:DS-1・SD-1・BD-2wはこう選ぶ
ここは先に結論を書きます。
ロックらしく歪ませたいならDS-1
DS-1は、今回の3台の中でいちばん
「エフェクターを踏んだ感」が分かりやすい
機種です。
ギターを始めたばかりの頃って、やっぱり
「ちゃんとロックっぽく歪んだ音が出る」
という分かりやすさは大事です。
DS-1はそこが強いです。
踏んだ瞬間に音が変わった感じが分かりやすいので、最初の1台として満足感が出やすいです。
また、激しい音がするので、カッコよくロックがしたい!という場合は最高だと思います。
ただし、気をつけたいのは、DS-1は雑にゲインを上げすぎると気持ちよくならないこともある、という点です。
“誰が使っても簡単に正解になる”タイプではありません。
自然な歪み・ブースター用途ならSD-1
SD-1は、最初の1台としてかなり強いです。
理由は単純で、扱いやすいからです。
DS-1ほど派手ではないですが、Gainを絞ればちょっとしたブースターになり、Gainを上げていくとしっかりオーバードライブが深めにかかります。
- 不自然になりにくい
- 音作りで迷いにくい
- 家でもスタジオでも使いやすい
- 後からブースターとしても使える
という強みがあります。
ちなみに、個人的に一番好きなのは、SD-1です。
最初の1台で「失敗しにくい定番」を選びたいなら、かなり有力です。
逆に、最初から
「もっと分かりやすくガツンと歪んでほしい」
という人には、少し地味に感じるかもしれません。
幅広く使いたいならBD-2w
BD-2wは、この3台の中では一番人気なんじゃないかなと思います。
軽い歪みから少し強めまで使いやすくて、ピッキングやギター側のボリュームにもちゃんとついてきます。
最初の1台としても使えるし、後から見ても「これを買っておいてよかった」となりやすいタイプです。
Gainはブースターから、ディストーションやファズに近いような深い歪みまで対応してます。
DS-1・SD-1・BD-2wの違いを比較
まずはざっくり比較表です。
| 項目 | DS-1 | SD-1 | BD-2w |
|---|---|---|---|
| タイプ | ディストーション | オーバードライブ | オーバードライブ |
| 歪み量 | 中〜高 | 低〜中 | 低〜中 |
| 音のキャラクター | シャープで分かりやすい | 自然で中域寄り | 反応が良く幅広い |
| 扱いやすさ | 普通 | 高い | やや慣れると強い |
| 家練習での使いやすさ | ○ | ◎ | ◎ |
| バンドでの使いやすさ | ○ | ◎ | ◎ |
| 初心者向き度 | ○ | ◎ | ○ |
| 中古での買いやすさ | ◎ | ◎ | ○ |
| 長く使えるか | ○ | ◎ | ◎ |
| 向くジャンル | ロック、パンク | ロック、ブルース | ロック、ブルース、ポップス |
| 向く人 | 分かりやすく歪ませたい人 | 失敗しにくさ重視の人 | 万能な1台が欲しい人 |
| 向かない人 | 自然で柔らかさのある歪み重視 | 激しい/強い歪みがほしい人 | DSやODを細かく分けたい人 |
ざっくりまとめると、
- 分かりやすい歪み感ならDS-1
- 失敗しにくさならSD-1
- ジャキっと感ならBD-2
という感じです。
ここで大事なのは、
どれが上かではなく、どれが今の自分に合うかです。
BOSS DS-1はどんな人に向く?
DS-1の良いところ
DS-1の一番いいところは、やっぱり分かりやすさです。
最初の歪みって、難しく考える前に
「踏んだらちゃんとロックっぽい」
という感覚があると、それだけで楽しいんですよね。
DS-1は、そこがかなり強いです。
それに、BOSSの中でも超定番なので、
- 情報が多い
- 中古で探しやすい
- 比較対象として基準にしやすい
- これを起点に次の1台を考えやすい
というのも大きいです。
最初の1台って、その後の機材選びの基準になりやすいので、そういう意味でもDS-1は分かりやすい存在です。
DS-1の気になるところ
ただ、DS-1は
ディストーションだから誰でも簡単に気持ちいい
というわけでもありません。
初心者がやりがちなのは、歪みを上げすぎることです。
家で小さい音量で弾いていると、ついゲインを足したくなります。
でもDS-1は、そのやり方だと
「なんか潰れる」「思ったより抜けない」
みたいな印象になりやすいです。
あと、自然な軽い歪みがほしい人には、少しキャラが強いです。
DS-1が向く人 / 向かない人
向く人
- ロックらしくしっかり歪ませたい
- 最初の1台で音の変化が分かりやすい方がいい
- 中古で安く探したい
- 定番ディストーションを基準として持っておきたい
向かない人
- 自然なクランチや軽い歪みがほしい
- アンプやギターの素の音を残したい
- 失敗しにくさを最優先したい
DS-1は、最初の1台として全然ありです。
ただし、「ディストーションが欲しい人」にちゃんと向いているのであって、万人向けの最適解ではない、という感じです。
BOSS SD-1はどんな人に向く?
SD-1の良いところ
SD-1は、最初の1台としてかなりバランスがいいです。
派手さはそこまでないですが、そのぶん
- 暴れにくい
- ツマミ操作が分かりやすい
- 音作りで迷いにくい
- 単体でも、後からブースターとしても使える
という強みがあります。
実際、最初の歪みって
「分かりやすく派手」よりも
「よく分からないまま嫌にならない」
方が大事だったりします。
その意味では、SD-1はかなり優秀です。
中域が前に出やすいので、家でもスタジオでも使いやすく、最初の1台としてかなり失敗しにくいと思います。
SD-1の気になるところ
逆に、最初から
「ゴリゴリにロックやりたい!」
という分かりやすい派手さを求めると、少し地味に感じるかもしれません。
DS-1みたいな“踏んだ瞬間のインパクト”を期待すると、拍子抜けする人もいると思います。
あと、単体で強く歪ませたい人には、用途が少し違います。
SD-1が向く人 / 向かない人
向く人
- 最初の1台で失敗したくない
- 自然な歪みがほしい
- 家でもスタジオでも使いやすいものがいい
- 後からブースター用途でも使いたい
- 中古で手頃に探したい
向かない人
- 単体でガッツリ歪ませたい
- 最初から派手な変化がほしい
- ディストーション的な質感を求めている
僕の感覚では、
最初の1台で一番外しにくいのはSD-1です。
「何を買えばいいか本当に分からない」
という人には、かなり素直にすすめやすいです。
BOSS BD-2wはどんな人に向く?
BD-2wの良いところ
BD-2wは、最初の1台としても使えますが、どちらかというと
長く残りやすい1台です。
このペダルの良さは、単純に歪む・歪まないだけではなくて、
- ピッキングにちゃんと反応する
- 軽い歪みでも気持ちいい
- もう少し踏み込みたい時にも対応しやすい
- ギター側のボリューム操作にもついてくる
という、使い続けるほど分かる部分にあります。
最初の1台で少し良いものを買って、長く使いたい人にはかなり向いています。
BD-2の気になるところ
万能に見える反面、ディストーションよりは激しく歪まず、素直なオーバードライブなニュアンスは感じづらい可能性があります。
あと、DS-1のような派手な分かりやすさ、SD-1のような初心者向けの整理のしやすさに比べると、
最初は少し掴みにくい人もいるかもしれません。
BD-2が向く人 / 向かない人
向く人
- 最初の1台を長く使いたい
- 軽い歪みから幅広く使いたい
- 反応の良さを重視したい
- 後から見ても無駄になりにくい1台がほしい
向かない人
- ディストーションとOver Driveの棲み分けをしたい
- 分かりやすい派手な歪みがほしい
- まずは定番の分かりやすい1台で基準を作りたい
BD-2は、最初の1台として絶対にダメではないです。
むしろ、人によっては一番満足度が高い可能性もあります。
ただし、初心者全員に一番すすめやすいかというと、そこは少し違って、
「最初から長く使う前提で選ぶ人」に向いているという印象です。
初心者が歪みエフェクターで失敗しやすいポイント
歪ませすぎて音が潰れる
これは本当に多いです。
最初はどうしても
「もっと歪ませた方がかっこいいはず」
と思いがちなんですが、実際にはゲインを上げすぎると逆に気持ちよくなくなります。
特に家で小音量で弾いていると、この罠にはまりやすいです。
アンプ側の音作りを無視してしまう
歪みペダルだけで全部どうにかしようとすると、意外とうまくいきません。
アンプ側のEQやクリーン設定が極端だと、エフェクターの良さもかなり変わります。
最初の1台ほど、ペダル単体ではなくアンプとの組み合わせで考えた方がいいです。
初心者向けアンプも含めて考えたい人は、アンプ選びの記事もかなり重要です。
家の小音量とスタジオ音量で印象が変わる
家でちょうどいいと思った音が、スタジオだと全然違って聞こえることは普通にあります。
逆に、家だと少し地味に感じた音が、バンドだと使いやすいこともあります。
この違いを知らないと、
「買ったけど思ってたのと違う」
になりやすいです。
ノイズや電源を軽視する
初心者ほど、ペダル本体だけ見がちです。
でも実際には、
- 9Vアダプター
- シールド
- パッチケーブル
- パワーサプライ
みたいな周辺環境でも、音の印象はかなり変わります。
エフェクターだけを責める前に、電源や接続も見直した方がいい場面は多いです。
好きなアーティストの機材だけで選んでしまう
好きな人が使っている機材は、当然気になります。
でも、その人は
- ギターが違う
- アンプが違う
- 音量が違う
- そもそも弾き方が違う
ので、同じペダルを買えばそのまま同じ音になるわけではありません。
参考にはなりますが、それだけで決めるとズレやすいです。
オーバードライブとディストーションを混同する
これも最初はかなりあると思います。
ざっくり言えば、
- 自然な歪み寄りで扱いやすいのがオーバードライブ
- より分かりやすく歪むのがディストーション
です。
もちろん実際には境目は曖昧ですが、この違いが見えるだけでも最初の1台はかなり選びやすくなります。
TS9・Soul Food・Pure Skyは最初の1台としてどう?
今回は主役をBOSSの3機種に絞りました。
そのうえで、次に候補になりやすいのがこのあたりです。
TS9は、定番オーバードライブとしてかなり有名です。
ただ、最初の1台としては、まずSD-1やBD-2wとの違いが見えてからでも遅くないと思います。
いきなりTS9から入るのも悪くないですが、「BOSSの定番3機種で基準を作る」方が整理しやすいです。
Soul Foodは、もう少し透明感のある押し出しや、いわゆるKlone系に興味が出た時の候補です。
最初の1台として使えなくはないですが、入口としてはBOSSの方が分かりやすいと思います。
Pure Skyは、安く透明感あるオーバードライブを試したい人にはかなり面白いです。
ただ、最初の1台としての基準機という意味では、やっぱりBOSSの3機種の違いを先に理解した方が後が楽です。
つまり、TS9・Soul Food・Pure Skyがダメというより、
最初の1台として迷っているなら、まずはDS-1・SD-1・BD-2wの違いを整理した方が選びやすい
という感じです。
まとめ:最初の1台は「好きな音」と「使い方」で選ぶ
最初の歪みエフェクター選びで大事なのは、
どれが一番偉いかではなく、自分がどう使いたいかです。
改めて整理すると、
- ロックらしく分かりやすく歪ませたいならDS-1
- 自然な歪みやブースター用途まで考えるならSD-1
- 万能かつジャキっとする1台がほしいなら BD-2
という選び方になります。
最初の1台は、値段や有名さだけで決めるよりも、
好きな音と使い方に合うかで選んだ方が、後悔しにくいです。