初心者がギターを探していると、
必ずぶつかるのがこの選択です。
- 中古で1万円のギター
- 新品で2万円前後のギター
価格だけ見れば、
「中古のほうが得そう」に見えます。
ですが実際には、
中古1万円は“人を選ぶ選択肢”
新品2万円は“失敗しにくい選択肢”
という、はっきりした違いがあります。
この記事では、
中古1万円と新品2万円で迷っている初心者向けに、
- どちらが正解になりやすいか
- どこで失敗が起きるのか
- 自分はどっち側の人間か
を、構造的に整理します。
この記事の目次
結論|正解は「見る目があるかどうか」で決まる
いきなり結論です。
- 見る目がある → 中古1万円はアリ
- 見る目がない → 新品2万円が無難
ここで言う「見る目」とは、
- ネック状態を確認できる
- 明確な不具合を見抜ける
- 「安さの理由」を理解できる
この3点。
これができない状態で
中古1万円に手を出すと、
高確率で「後悔コース」に入ります。
中古1万円が向いている人の条件
ネックの状態をチェックできる
中古ギターで一番重要なのは、
ネックです。
- 強い順反り
- 逆反り
- トラスロッドが限界
これらがあると、
- 弦高が下がらない
- チューニングが不安定
- 調整しても改善しない
という事態になります。
逆に言えば、
ネックがまともなら、
多少ボロくても「何とかなる」ことが多い。
フレットの減りを気にできる
中古1万円ゾーンでよくあるのが、
- 1〜5フレットだけ極端に減っている
- 音詰まりが出る
この状態は、
- すぐには気づきにくい
- 弾き始めてからストレスになる
フレットすり合わせ・交換は
1万円を超えることも普通。
ここを見落とすと“安物買いの銭失い”になります。
不具合を「想定内」と割り切れる
中古1万円は、
- ノイズが出る
- ジャックが緩い
- ポットがガリる
といった軽微なトラブルは
ほぼ前提です。
これを
- 「勉強代」
- 「直せばいい」
と割り切れる人なら、
中古1万円は成立します。
中古1万円前後で「まだ現実的なモデル例」
ここまで読んで、
- ネックを見る意識がある
- トラブル前提で割り切れる
- ダメなら次に行ける
という条件に当てはまる人なら、
中古1万円前後でも“成立しやすいモデル”は存在します。
ただし、ここで紹介するのは
「おすすめ」ではなく「まだ地雷率が低い例」です。
SELDER(ST / TL 系)
- 中古相場:6,000〜10,000円前後
- 流通量が非常に多い
- 作りが単純でクセが少ない
正直、音が良いとかはありません。
でも、
- ネック構造が普通
- 部品が汎用品
- 直す/捨てる判断がしやすい
中古1万円ゾーンの“教科書”みたいな存在
BUSKER’S(BST / BTL系 ※状態良好な個体)
- 中古相場:5,000〜10,000円台
- 島村楽器系で母数が非常に多い
- 個体差は大きいが、情報量も多い
BUSKER’Sは正直、
当たり外れの幅がかなり大きいです。
ただしその分、
- ネックが生きている個体
- 前オーナーが最低限調整している個体
に当たれば、「中古1万円の割には普通に弾ける」
というケースも珍しくありません。
→“見る目がある人向け”の典型例。
下記は新品ですが、参考までに。
中古1万円で初心者が失敗しやすい理由
「安いから」で選んでしまう
最も多い失敗パターンです。
- 見た目が良い
- 有名ブランド
- とにかく安い
この基準で中古を選ぶと、
- ネックが限界
- フレットが寿命
- 調整不能
という地雷を踏みやすい。
「直せばいい」の難易度を甘く見る
よくある誤解が、
「調整すれば何とかなるでしょ」
ですが、
- ネックがダメ → ほぼ詰み
- フレット交換 → 高額
- ボディ割れ → 修理不可
何でも直せるわけではありません。
中古1万円は
「直せる前提」ではなく、
「直らない可能性込みの価格」です。
新品2万円が向いている人の条件
とにかく失敗したくない人
新品2万円の最大のメリットは、
- 初期不良が少ない
- 保証がある
- 明確な欠陥がほぼない
という安心感。
初心者にとっては、
この安心感自体が価値になります。
調整や修理に触れたくない人
- ネック?よく分からない
- フレット?見たことない
- トラブルは怖い
こういう人が中古1万円を選ぶと、
ギター自体が嫌いになりがち。
新品2万円は、
- 多少弦高が高くても
- 致命的な問題は起きにくい
「弾くこと」に集中できるのが最大の利点です。
続ける前提がすでにある人
- しばらく続けるつもり
- バンドやりたい
- スタジオに入る予定がある
この場合、
中古1万円の博打より、
新品2万円の安定感を取るほうが合理的。
中古1万円と新品2万円、結局どっちが得?
短期的に見ると、
- 中古1万円 → 安い
- 新品2万円 → 高い
ですが、
失敗コストまで含めると話が変わります。
- 中古で失敗 → 買い直し
- 修理費 → 数千〜数万円
結果的に、
新品2万円より高くつくことも珍しくありません。
判断チェック|あなたはどっちを選ぶべき?
中古1万円が向いている人
- ネックや状態を確認できる
- トラブルを想定できる
- ダメなら次に行ける
→ 経験値を積みたい人向け
新品2万円が向いている人
- 知識ゼロ
- 失敗したくない
- まずは安心して弾きたい
→挫折を防ぎたい人向け
前回の記事とのつながり
この記事で説明した
「1万円台ギターは条件付きでアリ」という話。
中古1万円は、
その中でもさらに条件が厳しいゾーンです。
- 割り切り力
- 見る目
- 修理・調整への理解
この3つが揃って、
初めて成立します。
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まとめ
- 中古1万円は“安いから得”ではない
- 新品2万円は“高いから安全”
- 正解は「自分の立ち位置」で決まる
この視点を持てば、
ギター選びで後悔する確率は
大きく下げられます。