BOSSのDS-1とSD-1。
どちらも昔からある定番ですし、値段もそこまで高くない。
ギターを始めて、そろそろ歪みエフェクターが欲しいなと思った時に候補に入ることも多いと思います。
私も両方持っています。
オレンジのDS-1がディストーション、黄色のSD-1がオーバードライブ。
言葉だけならそれで終わりなんですが、実際に弾いてみると結構キャラクターが違います。
個人的に出番が多いのはSD-1です。
ただ、じゃあDS-1はいらないのかというと全然そんなこともなくて。
ロックのリフを弾いている時なんかは、DS-1のあの荒い感じが欲しくなることもあります。
結局この2台、似た価格帯の歪みエフェクターではあるものの、どちらかが上位互換という感じではないんですよね。
この記事の目次
SD-1は「自然な歪み」だけど、ちゃんと音は変わる
SD-1について調べると「自然なオーバードライブ」という説明をよく見ます。
これは確かにそうだと思います。
ただ、自然という言葉だけ見ると、
「踏んでもあんまり変わらないのかな?」
と思うかもしれません。
そんなことはないです。
踏むと中域が前に出て、音に芯が出ます。
低音は少し整理される感じ。
特にストラトで弾くと分かりやすくて、クリーンだと少し細く感じていた単音が、SD-1を踏むとグッと前に出てきます。
私はこの感じが結構好きです。
コードを弾いても全部が潰れてしまう感じではないので、軽く歪ませたバッキングにも使いやすい。
ブルースや昔のロックみたいなクランチ系には当然合いますし、歌ものの後ろでギターを鳴らす時にも使いやすいと思います。
逆にDRIVEを下げてLEVELを上げると、今度はブースターとして使えます。
アンプや別の歪みをもう一段押す使い方ですね。
レスポールみたいな低音の太いギターを歪ませた時も、SD-1を前に入れると少し低域が整理されて弾きやすくなることがあります。
なので、買った当初は普通のオーバードライブとして使っていたのに、その後エフェクターが増えてからも普通に残る。
SD-1の良さって、この辺なのかなと思っています。
使っているギタリストを見ると、SD-1の使い方がよく分からなくなる笑
SD-1を使ってきたギタリストを見ると結構面白いです。
Eddie Van Halen、Steve Vai、Zakk Wylde、Kirk Hammett。
この辺だけ見ると、
「メタルとかハードロック向け?」
という感じがします。
でもMark KnopflerやThe Edge、Jonny Greenwoodなんかも使用例として出てきます。
全然ジャンルが違います。
これを見ると、SD-1って「この音を出すためのペダル」というより、元々あるギターやアンプの音をいいところまで持っていくために使われることが多いんだと思います。
実際、私もSD-1単体で完成した音を作るというより、アンプの音にちょっと足したり、ソロだけ押したりする使い方のほうが好きです。
こういうエフェクターは、機材が増えてからのほうが良さが分かる気がします。
DS-1は踏んだ瞬間からロックっぽい
一方のDS-1。
こっちは分かりやすいです。
踏むと、
「あ、変わった」
となります。
SD-1より高域のエッジが強くて、歪みも荒い。
パワーコードをジャーンと鳴らすと気持ちいいです。
ギターを始めたばかりの頃なら、こっちのほうがエフェクターを買った満足感は大きいかもしれません。
アンプをクリーンにしてDS-1を踏めば、それだけでちゃんとロックの歪んだ音になります。
私の中では、
SD-1は今ある音を押してくれる感じ。
DS-1はDS-1側のキャラクターをかなり足す感じ。
そんな違いがあります。
ただ、DS-1は設定によっては結構ジャリッとします。
特にTONE。
上げすぎると、
「なんでこのペダルこんな音するんだろう?」
となるかもしれません笑
私ならまずTONEもDISTも真ん中より少し下くらいから触ります。
そこからアンプに合わせる。
DS-1はアンプによって結構印象が変わる気がします。
Nirvanaのイメージはやっぱり分かりやすい
DS-1で有名な使用例といえばKurt Cobain。
『Bleach』期にDS-1を使っていたことでも知られています。
なのでNirvanaっぽい、少し荒くてガサッとしたロックの音が好きなら、DS-1を試してみるのはかなり分かりやすいと思います。
ただ、DS-1もそれだけのペダルではありません。
Joe SatrianiやGeorge Lynchのようなハードロック系のギタリストも使っていますし、Mike Sternのようなジャズ/フュージョン系のギタリストの使用例まであります。
昔からずっと、
「初心者が最初に買う安いディストーション」
みたいな立ち位置もありますが、プロが長く使ってきたペダルでもあります。
40年以上残っているのは、さすがに安いだけではないですよね。
ストラトなら私はSD-1が好き
これは完全に個人的な好みですが、ストラトならSD-1のほうが好きです。
ストラトのシャキッとした感じを残しながら、中域が少し太くなる。
フロントで軽く歪ませてもいいですし、ソロの時に踏んでも使いやすい。
DS-1ならリアでリフを弾きたくなります。
こっちはギターそのものの音を残すというより、
「今日はこういうロックの音で弾きたい」
という時に踏む感じ。
同じストラトでも、踏むペダルでかなり気分が変わります。
レスポールやSGなら、私はSD-1をアンプの前に入れて押す使い方も好きです。
元々太いギターなので、低音を少し整理してくれるのがちょうどいいんですよね。
DS-1ならアンプ側を少し抑えて、ペダル側で歪みを作るのもあり。
SG+DS-1みたいな組み合わせで荒めのロックを弾くのも普通に楽しいです。
以前、DS-1・SD-1・BD-2を同じ環境で弾き比べた動画も撮っています。今回はDS-1とSD-1の比較が本題ですが、BD-2も入っているので音の立ち位置を見る参考にはなると思います。
じゃあ、どっちを買うのか
ここまで書いておいてですが、私はSD-1を選びます。
単体でも使える。
アンプを押すこともできる。
別の歪みを買ったあともブースターとして残せる。
今後機材が増えることまで考えると、使い道が多いです。
ただ、
「Nirvanaみたいな荒い音でリフを弾きたい」
と思っている人にSD-1をすすめるかというと、すすめません。
DS-1でいいです。
むしろそっちのほうが楽しいと思います。
逆にブルースやクラシックロック、軽いクランチから始めたい。
あとからアンプや別の歪みと組み合わせるかもしれない。
それならSD-1。
結局、
「初心者ならどっち?」
だけで決めるのはちょっと違うんですよね。
自分が何を弾きたいか。
アンプだけである程度歪ませるのか。
ペダル1個で歪みを作りたいのか。
この辺で選んだほうが失敗しにくいと思います。
私はSD-1のほうが出番は多いですが、DS-1を売ってSD-1だけにしようとも思わないです。
役割が違うので、2台あっても普通に困りません笑
歪みエフェクターをもう少し広く比較した記事はこちら。
SD-1単体についてはこちらでも書いています。