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ギター比較・レビュー

Orville by GibsonレスポールカスタムとAria Pro II LS-600Dを比較|実機2本で感じた違い

Orville by GibsonとAria Pro II。どちらも、古い国産レスポールを探していると気になる名前だと思います。

僕の手元には、1990年製のOrville by Gibson レスポールカスタムと、1981年製のAria Pro II LS-600Dがあります。

二本ともレスポールらしく重いし、見た目だけなら同じ方向のギターです。
弾いてみると、手に返ってくる感じも音の出方もけっこう違いました。

先に弾き比べ動画を貼ります。文章を読む前に、二本の音を聴いてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=vc95IPjInpc

ここで書くのは、Orville by GibsonとAria Pro IIの勝ち負けではありません。今手元にある二本を弾いてみて、何が違ったか。その記録です。

今回の二本、こういう状態です

古いギターは、型番が同じでも中身まで同じとは限りません。前の持ち主がどこを直したか、どう弾かれてきたかで、別のギターみたいになることもあります。

Ariaは買った時から、ピックアップも電装も手が入っていました。音だけ聴いていると気にならないかもしれませんが、弾き比べている僕としては「それ、本体の違いだけなのか?」となります。二本の状態も一緒に見てください。

項目 Orville by Gibson Aria Pro II
今回の個体 1990年製 レスポールカスタム 1981年製 LS-600D
重量 約4.4kg 約4.5kg
ネック / 演奏状態 12F弦高:6弦側約2.0mm、1弦側約1.7mm。1・2弦のチョーキングで音詰まりなし やや順反り。プレイヤーズコンディション
フレット すり合わせ歴あり。購入時の確認では7〜8割程度 残り約7割
ピックアップ 前後ともPAT. NO. 2,737,842刻印入り。ギターに載せたままの簡易測定でフロント約7〜8kΩ、リア約15kΩ 購入時点で交換歴あり。リアはDiMarzio PAF Masterへ交換
電装 / パーツ GOTOHサドル、ペグにMADE IN JAPAN刻印 CTSポット、Orange Dropコンデンサに交換済み

ここにあるのは、あくまで私が所持している個体の話です。
同じLS-600Dでも、同じOrvilleでも、このまま当てはまるわけではありませんのでご注意を。

Orville by Gibson レスポールカスタムを弾いた時の印象

1990年製Orville by Gibson レスポールカスタム

Orvilleの方は、黒いボディにゴールドパーツのレスポールカスタムです。
約4.4kgあるので、持ち上げた時にはちゃんと重さを感じます。

座って弾くなら気にならないけど、ずっと立って弾く時は肩が凝るかな笑

リアに切り替えてリフやパワーコードを弾くと、音がギュッと前に出ます。
歪ませた時のこの感じが好きで、気づくとロックっぽいバッキングばかり弾いています。

フロントは太いのにモコモコしすぎず、扱いやすいです。

Orville by Gibsonの刻印ナンバードピックアップ
今回の個体に載っていた刻印ナンバードPU

この個体には、前後とも刻印ナンバードPUが載っています。
ギターに載せたまま測った値は、フロントが約7〜8kΩ、リアが約15kΩ。

単体で外して測った数字ではないのですが、リアとフロントでキャラクターがかなり違うのは、弾いていてもはっきり分かります。

購入前に見た弦高やフレット、ピックアップの話は、Orville by Gibson レスポールカスタムの実機レビューにまとめています。

Aria Pro II LS-600Dを弾いた時の印象

1981年製Aria Pro II LS-600D

Ariaは1981年製のLS-600Dです。
こちらは約4.5kg。Orvilleより軽い、という感じではありません。

二本とも肩掛けすると「あ〜レスポールだな」と思う重さです。

音を出すと、Ariaの方は高域までスッと出てきます。
クリーンでは立体感があって、軽く歪ませると一音ずつが見えやすい。

動画で弾き比べると、Orvilleのまとまり方とは違う方向を向いているのが分かると思います。

Aria Pro II LS-600Dのピックアップまわり

このLS-600Dは、買った時から改造されていました。ピックアップは純正ではなく、リアはDiMarzio PAF Master。
CTSポットとOrange Dropコンデンサも入っています。

買った時の状態や改造の中身は、1981年製Aria Pro II LS-600Dの実機レビューに写真を多めで書いています。

二本を並べて弾くと

数字は近いのに、手に返ってくる感じは違う

重量はOrvilleが約4.4kg、Ariaが約4.5kg。ほぼ一緒です。
ネックを握った感じや、弦を鳴らした時に体へ返ってくる振動は同じではありません。

Orvilleはローミッド寄りで、音がギュッとまとまる感じ。
Ariaはもう少し高いところまで出てきて、少し開いたように聴こえます。

年代も違えば片方はカスタム、もう片方はスタンダード的な感じではあるので違いがあるのは当然ではありますが、私が持ってる個体ではボディの振動がより伝わってくるのがOrvileで、ネックの振動がより伝わってくるのがAriaって感じです。

Orvilleはロックのバッキングを弾きたくなる

Orvilleは、リアPUでリフやコードを鳴らした時が気持ちいいです。
音が前に出るので、歪ませた時についパワーコードを弾きたくなります。

Ariaはクリーンと軽い歪みを聴きたくなる

Ariaは高域の出方と粒立ちを聴きたくなります。
深く歪ませても輪郭は残りますが、この個体の面白さが出るのはクリーンか軽いクランチでした。

中古でギターを見る時

どちらを購入する時も、中古ですしいわゆるジャパンビンテージになるので改造歴や状態の確認は必須だと思ってます。

  • ネックが大きく反っていないか
  • フレットが極端に低くなっていないか
  • 12フレット付近の弦高はどのくらいか
  • チョーキングで音詰まりがないか
  • ピックアップや電装が交換されているか
  • 自分が受け入れられる重さか

Orvilleは買う前に、店へ弦高、フレット、チョーキング時の音詰まりまで聞きました。
Ariaは改造歴があることを分かった上で選びました。

型番の評判と、今目の前にある一本の状態は分けて見る。古いギターを買う時は、この感覚が大事だと思います。

通販やフリマで中古ギターを見る時の質問例は、メルカリで中古ギターを買う前に見るチェックリストにもまとめています。

まとめ

今回のOrville by GibsonレスポールカスタムとAria Pro II LS-600Dは、重さがほぼ同じでも、弾いた時の印象はかなり違いました。

Orvilleはローミッドのまとまりとリアの押し出し。Ariaは高域の出方と粒立ち。どちらが上という話ではなく、二本を並べたら弾きたくなるフレーズまで変わりました。

古いギターは、モデル名だけで決めずにネック、フレット、改造歴、重さまで見る。そこまで見て気に入った一本なら、長く付き合えると思います。

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